さつまいもの日
突然ですが、「十三里」とあらわされる食べ物をご存知でしょうか?
正解は、サツマイモ!
サツマイモは、中国から日本にやってきました。
17世紀前半には琉球に、18世紀初頭には薩摩国に広まったと言われています。
朝鮮通信使の記録によれば、享保4年(1719)、京都郊外で焼きいもが酒や餅と共に売られていたそうです。
その看板には「八里半」の文字が書かれていました。
それまで蒸して食されていたサツマイモ。
焼いても美味ということになり、「栗(九里)に近い(やや及びませんが)」という意味で
「八里半」と名付けられたのだとか。
享保年間、小石川植物園で種芋の栽培が成功したのをきっかけに、関東でもサツマイモの栽培がさかんになりました。
そして寛政5年(1793)には江戸で初めてのやきいもが売り出されます。
「栗よりうまい」→「栗(九里)より(四里)うまい」→「九里+四里⇒十三里」
この洒落が江戸っ子の間でも評判となり、瞬く間に人気を集めたのです。
1987年に埼玉県川越市の「川越いも友の会」によって、サツマイモの旬にあたる10月13日は「さつまいもの日」に。
おいしいサツマイモの産地としても知られる川越。
江戸から川越までは約52km「十三里」の距離になります。
古伊万里のうつわでいただくさつまいもごはん。
ほっこり甘いさつまいもでした。