台風と虹
9月6日。
台風10号が接近、遠く離れた日本海側の北陸にいる私も、ただ祈るばかりでした。
100年に一度の大雨との話を聞き、どうか被害が最小限にとどまりますように・・・
9月7日。
屋久杉でできた箱が、ご縁あって私のもとにやってきました。
屋久島も台風常襲の地。
古いものだとその樹齢が数千年になる屋久杉は、栄養の乏しい花崗岩の上で
数百年、数千年という長い歳月の過酷な風雪に耐えてきました。
厳しい環境の中でゆっくりゆっくり時間をかけて大きく育った証が細かく詰まった木目に刻まれ、
箱の蓋を開ければ、芳香がやさしく漂います。
夕刻。空には感動的な大きな虹がかかりました。
まさに "l'arc en ciel"(ラルクアンシエル)フランス語でいう「空にかかるアーチ(=虹)」。
こんなに立派で美しい虹は見たことがないかもしれません。
そして、何かよいことがありそうな、ダブルレインボー。
台風一過。
9月8日、また猛暑が戻ってきました。