赤いダブルデッカー。
中学1年生のとき、英語の教科書に載っていたロンドンの2階建てバスを見て憧れたものです。
さて、富山市内に赤い2階建てバスが現れました。
その名も「富山スカイバス」。富山駅前発着で富山市内のスポットを巡ります。
暦の上では冬となり、今日もこちらは冷たい雨の降る一日でした。
約1か月前はまだ気温が高くて半袖姿でした。信じられませんね。
その日もまさに菊晴れ。
快晴で、真っ青な秋空が広がる暑い日、このスカイバスを体験してきました。
オープンカーの2階に乗り込みます。
見慣れた富山市内の風景、しかし、自分のいる高さが違うとこんなに印象が変わるものかと、本当に新鮮に感じました。
期間限定の運行で、残念ながら今シーズンは10月いっぱいで終わってしまったのですが、また乗車する機会が楽しみです。
ちょっとした富山観光気分を味わうことのできるよい企画だと思いました。
将来富山にいらっしゃる予定のある方には、ぜひおすすめしたいです。
さて・・・スカイバスからの風景を写真に収めてきました。
富山市内のごく一部ですが、こんな町だと知っていただければ幸いです。
富山駅(南口)を出発して、まず左前方に見えてくるのが、富山市庁舎です。
市制100周年を記念して着工され、平成4年(1992)に完成。日本設計による設計です。
最上階の展望塔は入場無料。富山市街が一望できるほか、晴れた日には立山連峰も見渡すことができます。
その向かいが、富山県民会館。平成27年(2015)リニューアルオープン。
1階には「D&DEPARTMENT TOYAMA」が入っています。
デザイン的視点からセレクトされた富山アイテム、眺めているだけでも楽しいものです。
その並びには、富山城。
かつては佐々成正の居城で、江戸時代には加賀前田家の分家である越中前田家の居城となりました。
被災を経て、明治4年(1871)の廃藩置県により廃城。
現在の天守閣は戦後に建てられた模擬天守です。
富山市の新たなランドマーク、富山市ガラス美術館。設計は隈研吾氏。
ところでお気付きでしょうか、富山市内の信号機はほぼ100%縦型なのです。
車道から見上げたガラス美術館。歩道から見上げるのとまた異なる印象です。
6階は常設のグラス・アート・ガーデン。
デイル・チフーリ(Dale Chihuly)によるインスタレーションはぜひご覧いただきたいです。
富山市中心部。富山市唯一の百貨店、富山大和。
ガラス張りの空間は、グランドプラザの愛称で親しまれる全天候型の広場です。
市内の一等地ですが、(建物を建てずに)あえて「無」の空間となっています。
人が集まり人の流れが生まれるという考え方を以前聞いて、なるほど、と思ったことがあります。
ヨーロッパの広場(の役割)がモデルとなっているということなのですが。
富山市は路面電車が走る街です。
市内を流れる神通川(じんずうがわ)を渡る手前の一コマ。
路面電車がすれ違おうとしています。
画面奥に見えるのが、通称「呉羽山(くれはやま)」です。
富山県水墨美術館。
水墨画をテーマとした美術館ですが、さまざまな企画展(巡回展)も開催されます。
富山県に国宝・重文級の作品(刀剣を含む)がやってくる場合、大抵こちらに展示されます。
展示スペース自体はそれほど広くありません。
が、見事な庭園が広がり、ぜひおすすめです。
神通川の西岸から見渡す富山市街。
遠方にそびえるのが立山連峰です。
通称「環水公園(かんすいこうえん)」は人々の憩いの場。
富山駅からも徒歩圏内です。
運河の両岸に建つ双子の展望塔の間に赤い糸がご覧いただけますでしょうか?
大きな糸電話なのです。愛の告白スポットとして有名。
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2017年にオープンした富山県美術館。
ここから眺める立山連峰もまた見事なのです。
旧・富山県立近代美術館の蔵品がすべてこちらに来ています。
富山県の国内外の近現代美術のコレクションはこちらでどうぞ。
環水公園向かいにあって、こちらも富山駅から徒歩圏内です。
スカイバスは富山駅(北口)まで戻ってきました。もうすぐゴールです。
「CENTRAM」文字入りの黒い車両のトラムはセントラムの愛称で親しまれる最新型の車両。
東西に広がる富山駅の構内を通過して、富山市の南北を結んでいるのです。
向かって左に見えるのが富山駅。
右は(先日ご紹介した)「オーバード・ホール」です。
富山は江戸時代からのくすりの街。
医薬品の会社も県内に多数あるのですが、全国の皆さんにも馴染みのある薬といえば・・・
正露丸も富山発のくすりです。ムヒもそうですね。
正露丸の会社キョクトウは、富山駅すぐそば。
周辺に正露丸の香りが漂っていることに、この日初めて気付きました(笑)
もうすぐゴール(富山駅南口)です。
また色の異なるトラムとすれ違いました。
JR富山駅に到着。
駅舎2階、ガラスの向こうには北陸新幹線のホームがあります。
どうもおつかれさまでした。
約40分間のバス旅行、800円という料金もかなりリーズナブルだと感じました。
季節限定のようですので、事前にご確認いただき、ぜひ富山観光のひとつとして体験いただければと思います。
県外の方ばかりでなく、県内の方もとても楽しいと思います。
正直、私はすごくハマってしまいました(笑)
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!