九谷 赤絵富士図の盃

明治時代(19世紀) / 日本・九谷焼

赤い波に真っ白な富士山が浮かび上がります。

神秘的で雄大な姿は、人々の富士への憧れと畏敬の念の象徴でしょう。

背面は、十六弁の菊が二輪と、それをとりまく梅の文様。

梅の花の中央の黄釉が効いて、明るく華やかな空間が広がります。

口縁内側は瓔珞(ようらく)模様。

見込には赤く「寿」の文字。

高台内には赤の「福」(角福)。

おめでたい意匠を散りばめた、縁起のよい品です。

 

口径 6.8cm 高さ 4.7cm / 状態良好